今後の俳優業で意識していきたいことを尋ねると……

 そして9月6日からは映画初出演作『夏目アラタの結婚』が全国公開する。監督は堤幸彦さん、主人公の柳楽優弥さんの心のよりどころとなる役柄で、黒島結菜さん演じる連続殺人犯と対峙する場面では、「役柄とリンクして自然に涙があふれてしまった」という感情揺さぶられるシーンもある。

「柳楽さんから“いちばんいいシーンだった”と言っていただけたり、なんだか各方面からいい噂をまた聞きして……調子に乗っちゃうくらいです。堤さんをはじめ、すごい方々の中で演じられたことは、奇跡的で光栄なことだったなあと思います」

ーー今後、俳優業をやるにあたり、意識していきたいことはありますか?

「特にないかも。思った通り、感じるままに動きたいと思っています。結構自分を自制してしまうタイプなので、"これはダメかも。あれもダメかも”とか。周りの目を気にすることも多いので、演じるときは何も考えずに放出できるような自分になりたいと思います」

 それは俳優業にかぎったことではないという。「『新しいカギ』(フジテレビ系)でのコントも、ドラマや映画と同じくフラットにやりたい」と話す。

「ずっと普通でいようかな、と思っています。“普通界のクイーン”でいます!」

 ひとつひとつの仕事のジャンルが違ったとしても、丸山さんは等身大の自分を大切にして躍進していくに違いない。

 

丸山礼 撮影/三浦龍司

ヘアメイク:坂手マキ(vicca)/スタイリスト:奥田ひろ子(ルプル)

まるやま・れい
1997年4月1日生まれ、北海道出身。高校3年生のとき、ワタナベエンターテインメントのオーディション「オモ女グランプリ」でモノマネを披露し最優秀賞を受賞。お笑いの道を志す。2015年3月、上京とともにワタナベコメディスクール(22期生)に入学し同年4月にテレビレギュラー番組が決まる。ロバート秋山竜次のモノマネで知名度を得ると、有名人、一般人問わずさまざまなモノマネやあるあるネタを各メディアで発信。2023年にドラマ『ワタシってサバサバしてるから』(NHK総合)で初主演。9月6日公開映画『夏目アラタの結婚』(ワーナー・ブラザース映画)で映画初出演。

『夏目アラタの結婚』
出演:柳楽優弥 黒島結菜 中川大志 丸山 礼 立川志らく 福士誠治 今野浩喜 平岡祐太 藤間爽子佐藤二朗市村正親
監督:堤幸彦
原作:乃木坂太郎
脚本:徳永友一
9月6日(金)より全国公開