現在、もっとも注目される漫才師・ランジャタイの伊藤幸司と国崎和也。M-1王者マヂカルラブリー野田クリスタルに「あれこそカリスマですよ。芸人はああなるべきですよ、みんな」と絶賛され、同じくM-1王者の錦鯉渡辺隆からも「理想だよな」と評価された国崎。その傍らに立ち、唯一無二の存在感でツッコミつづける伊藤。
 はてしなく深い地下から、現在の輝く舞台まで、ずっと一緒にやってきたランジャタイの2人。2023年にはほぼ同時期に著書を出版した。彼らのTHECHANGEとはなんだったのかーー。

撮影/三浦龍司

 伊藤幸司さんの著書『激ヤバ』は、爆笑問題太田光さんに激賞されたほか、多方面で絶賛を浴び、発売直後に重版という快挙を達成。伊藤さんにとっても、大きなCHANGEとなっている。

ーー『激ヤバ』内容もすばらしいですが、装丁もすごくいいですね。

国崎「いや。すごい。すばらしい」

伊藤「めちゃくちゃいい風にしていただきましたよね。キラッキラの。最高」

国崎「はじめモメたんよな」

伊藤「モメてない。モメてないです。彼がモメさそうとしたんです」

国崎「はじめ見たとき、本当にヤバいんじゃないかみたいな。(PDFだから)キラキラもわからなかったんですよ。激ヤバって書いてある本、本屋に並んでて、一般の人が買うわけない。彼に言ってました。これはヤバいぞ、って」

伊藤「でも、結果としてめっちゃいいよね」

国崎「書き下ろしもしたでしょ。何本くらいした?」

伊藤「9本くらい」

国崎「すごいよね。それ。僕なんか書き下ろし2、って言われたときにゾッとしましたよ。2、書き下ろしてくれって。なんでですか? って」

ーーでも、ウェブで連載されてたんですよね。

国崎「それはだって、携帯で打ってて、めちゃくちゃ楽でしたよ。携帯で寝ながら打ってたやつもバーってやって」

ーー携帯で打ってたんですか。伊藤さんは何で書かれてるんでしょうか?

伊藤「全部iPhoneで書いてます。これで(指を上下左右に動かすフリック入力のしぐさ)。iPhoneの。あれが速いですよ。楽ですね」