イケメンの王道なのにラブコメ出演は…

　２０１２年『ＪＵＮＯＮスーパーボーイ・コンテスト』でグランプリを受賞。２０１７年には『仮面ライダービルド』で主演。一気に注目を集めた。いわゆる「イケメン」の王道、ラブコメ作品には数多く出演しているのかと思いきや、「あまりないんです」と言う。

「僕、ラブコメってあまり経験がないんです。たぶん２作ぐらいですかね。それに、前作がクズ男役だったので（笑）、ここまで甘いほうに振り切るのはすごく大変だなと思いながら今回の『初めましてこんにちは～』に入りました。原作を読ませていただいて、いろいろ役へのアプローチは考えたんですけど、莉央との関係、心の機微、二人の距離の近づき方はすごく繊細に描かれている作品なので、そこはブレないようにしっかり演じないと、と思いました」

　今回の役柄は「代表取締役社長」。役作りはどのように行ったのだろうか。

「仕事モードの時は、クールにテキパキと。逆に恋愛の面では甘えるところはすごく甘える、みたいな振り幅、コントラストを意識しました。ただ、ここ数年、個性的な役、特徴的なキャラクターをいろいろやらせていただいたというのもあって、そういう味をこのドラマに出していいものか、みたいのはチラチラ監督の顔を伺いながら（笑）。監督に本番前に“確認ですけど、このシーンの高嶺、ちょっと気持ち悪くてもいいんですよね？”と確認を取って“大丈夫です”と言われたらそっちのほうの雰囲気もちょっと出したり、そういう微調整を現場でやっていました」