10月期新ドラマ『3年C組は不倫してます。』に主人公の母親・上村遥役で出演中

 ドラマ『3年C組は不倫してます。』は、私立高校の3年C組を舞台に、タイトル通り、あらゆる不倫が描かれる衝撃的な作品。国仲涼子は、主人公・蒼の母親の上村遥役を演じている。

「自分自身が母親になってから、お仕事でも母親役が多かったんですけど、比較的普通のお母さんというか、いい子が育っている家庭の母親役だったので、娘も自分も問題を抱えている母親役には、とても興味を惹(ひ)かれて“ぜひやりたいです”とお受けしました。母親として、ひとりの女性としての遥を客観的に見ている自分がいて、楽しみながら演じさせていただいています」

 物語は、夫に不倫されて離婚した遥が、自身の母校に娘を転校させるところからスタート。遥はそこで高校時代の恋人と再会し、娘もまた初恋の男の子と再会することになるのだが、彼は同じクラスの女子生徒と結婚することに……。

「高校生同士なのに不倫って、最初はちょっと驚きましたが、成年年齢が18歳になったこれからは、そういう問題も出てくる可能性がありますよね。もちろん、不倫は絶対にしてはいけないことですけれど、つらい恋をしてしまった娘を見守る母親役は、とてもやりがいを感じています。そして、“こんな母親だったら子どもは嬉しいだろうな”とか“子どもがつらいとき、母親からこんな風に接してもらったら安心するだろうな”とか、自分の役柄を客観的にとらえながらお芝居をできているのは、これまでとはちょっと違うと感じています」

──それは、ご自身がふたりの子どもを育ててきたから?

「それは大きいと思いますね。母親というものをリアルにとらえられるのは、どっぷり子育てをしてきた期間があったからこそ。あの時間は無駄じゃなかったと、いまとても感謝しています。22歳のときに『ちゅらさん』で、妊娠、出産、子育てを演じましたけど、すべて想像でしたから」

『ちゅらさん』の“古波蔵恵理”は、結婚して“上村恵理”になり、今回の役名も“上村”。不思議な縁を感じるが……

「えっ? ホントだ! 気づいていませんでした! やだ、すごい偶然!」

 と大きな目をさらに見開いて驚く国仲は、45歳となったいまも、“えりぃ”のころと同じくらいチャーミングだ。

国仲涼子 撮影/三浦龍司

国仲涼子(くになか りょうこ)
1979年6月9日生まれ。沖縄県出身。’99年に俳優デビューし、’01年放送のNHK連続テレビ小説『ちゅらさん』でヒロイン・恵理に。’14年に俳優の向井理と結婚し、’15年に第1子を、’18年に第2子を出産。主な出演作は『ちゅらさん』シリーズのほか、ドラマ『みんな昔は子供だった』(関西テレビ)、『ブラザー☆ビート』(TBS系)、『厨房のありす』(日テレ系)、映画『HERO』(2007)、『相棒シリーズ X DAY』(2013)など。現在放送中のドラマ『3年C組は不倫してます。』(日テレ系)に出演中。’25年1月には映画『366日』が控える。

ドラマ『3年C組は不倫してます。』
毎週火曜24時24分〜24時54分 日本テレビ系で放送中
出演: 莉子 杢代和人 秋田汐梨 ゆうたろう 田中美久 / 細田善彦 森香澄 矢柴俊博 / 竹財輝之助 酒井美紀 国仲涼子