クールビューティとして唯一無二のオーラを放つ菜々緒。海外の雑誌『VOGUE HONGKONG』では「最理想身材女星」として取り上げられるなど、もはや世界が認める存在となった。近年では俳優としても大躍進を遂げる菜々緒の“THE CHANGE”に迫るーー。【第2回/全2回】
パーフェクトにも見える菜々緒さんだが、スランプに陥ったことがあったそうだ。
「今回のドラマのオファーをいただいた頃でしたが、心身共に疲れた時がありました。私自身、性格的に完璧主義だったり、結構自分に厳しいところがあるんです。そういったところも弊害として出ちゃったんでしょうね。その時は家にあるモノをたくさん断捨離しました(笑)」
菜々緒さんらしいというか、随分と英断を下したものだ。そんな菜々緒さんに人生に影響を与えたモノはあるかと尋ねると、
「30歳になる頃に、一人でスリランカに行ったんです。ある立ち寄った施設にたくさんの本があって、その中に日本語の本が並んでいるコーナーがあったんです。そこで『あした死ぬかもよ?』という本が引っかかって、“私、明日死ぬとしたら、どうなるかな”って気になって手に取りました。
本の内容は、“明日死ぬとしたら、どうするか”、“普通に人生をどう生きるか”、“毎日をどう生きるか”といったことのヒントになるようなことが書かれていたんですけど、私にとってはとても為になったんです。モノの見方だったり思考だったりとかをやっぱり改めないといけないなってすごく思いましたし、物質的なモノには興味が無くなったりとか要らないなってことにすごく気付かされたりもしましたね。世の中にはお金で買えないモノの方が価値があるんだってことに気付いたので、そこからは経験を買う様な行動にシフトするようになりました」