インスタグラムのフォロワーは780万人を超え、ファッションアイコンとして唯一無二のオーラを放つ水原希子。雑誌『SEVENTEEN』をはじめ、『ViVi』『MAQUIA』で専属モデルを務めるなど、モデルとして活躍。2010年に『ノルウェイの森』でスクリーンデビューを果たすと、以後も数々の作品に出演、俳優としても存在感を放つ。その活躍は国内だけに留まらず、世界中が注目する存在となった。今年の3月にLAに拠点を移し、更なる飛躍を続ける水原希子の“THE CHANGE”に迫る──。【第3回/全4回】
映画『徒花-ADABANA-』で臨床心理士・まほろ役を演じる水原希子さん。約3年ぶりという久しぶりの映画出演になる。「モデルから転身して女優に」という言い方をされることもあるが、水原さん自身にとってはそうした思いではなく、ごく自然に心が動くものを仕事にしている感覚だそうだ。
「心が動くもの、やってみたいなと思うものに寄り添うと自然と仕事に向き合う気持ちも前向きになってくるんです。もちろん、私にとってファッションは核にあるもので、常に心が動くし、いつもワクワクさせてくれる存在です」
ファッションと水原希子。切っても切ることのできない関係だが、そのスタートはどこにあったのだろうか。
「ファッションは子どもの頃から大好きなので、どこがスタートかわからないんですよね。前世でファッション関係の仕事をやっていたのかな(笑)。一つ言えるのは、母がおしゃれが好きだったのと、アメリカ文化もあったんでしょうけど、うちにコスチューム棚みたいなのがあって、そこに日常ではあまり着れないような服がぶわっと入ってて、学校から帰ってきたらそれをいろいろ着て、コーディネートして遊んでいたんです。“大人っぽくなれてる私”、“プリンセスな私”、“悪そうな私”みたいな感じで変身して。すごく楽しかったんですよね。
あとは、うちのおばあちゃんもファッションが好きだったんですけど、私、初孫だったんですよ。だから、めちゃくちゃおばあちゃんに着替えさせられたんですね(笑)。お人形みたいな感じでいつも着せ替えられてたので、いろんな服を着るわくわく感、みたいのはその頃から染みついてるのかもしれないです。そういえば、子どもの頃にお気に入りだった服、覚えてます。虹色のここ(おなかのところ)にリンゴがバーンってプリントされてるワンピース、すごい好きだったなー、いろいろ思い出してきました(笑)」