「“人が観念するぐらい突き進まないとダメ”という言葉も深く心に残っています」
平岡さんがいうように、新藤さんの詞の世界はデビュー曲の「アポロ」をはじめ、「サウダージ」「アゲハ蝶」「メリッサ」「ハネウマライダー」「オー!リバル」「THE DAY」といった代表曲を彩り、ボーカルの岡野昭仁さんの歌唱力と並んで、「ポルノグラフィティのもう一つの顔」と称されることもあり、多くの人々を虜にしてきた。
平岡さんは語る。
「脚本を読むときに、そのシーンに至る経緯を深く読み込む、ということに気を付けているのも、一つには晴一さんの影響があるんです。作詞をされるときに晴一さんが深く歌詞の世界に入り込んでいくという姿勢、それに影響されている部分があるんですよね。
晴一さんからの影響でいえば、おっしゃっていただいた“人が観念するぐらい突き進まないとダメ”という言葉も深く心に残っています。
僕も音楽が好きで、ずっと音楽をやりたいと思っているのですが、晴一さんから、やりたいんだったら“そこまで言うなら勝手にやって”と周りの人間が観念するぐらい突き進まないとダメだ、と言って頂いたことは、いまでも心に響いていますね」
これからますます新たな魅力を携え、大きく羽ばたこうとしている平岡さんにとっての「THE CHANGE」は、尊敬する先輩からかけられた熱い言葉の中にあるのかもしれない。
■プロフィール
ひらおか ゆうた
1984年9月1日生、 山口県出身。02年に第15回「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でグランプリを受賞。09年にドラマ『ゴッドハンド輝』で連続ドラマ初主演を務め、10年に『龍馬伝』でNHK大河ドラマ、16年に連続テレビ小説『べっぴんさん』で朝ドラに出演。17年にはTBS月曜名作劇場『内田康夫サスペンス 新・浅見光彦シリーズ』で4代目・浅見光彦を務めるなど活躍を続ける。今年は映画『魔女の香水』に出演するほか、公私ともに親しいポルノグラフィティのギタリスト・新藤晴一が手掛けるミュージカル『ヴァグラント』への出演も決定しており、映画、ドラマ、舞台など多岐にわたり様々な作品に出演する。
映画『魔女の香水』
監督・脚本:宮武由衣 製作統括:菅原智美 音楽:小林洋平
主題歌:川崎鷹也「オレンジ」(ワーナーミュージック・ジャパン)
企画:358プロジェクト
出演:黒木瞳、桜井日奈子、平岡祐太、水沢エレナ、小出恵介、落合モトキ、川崎鷹也、梅宮万紗子、宮尾俊太郎、小西真奈美
配給:アーク・エンタテインメント 6月16日(金)より全国公開