「霊が視える」ことをプロフィールに書いたら……
素直に「霊が視える」ことをプロフィールに書いた。すると2020年に『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)や『さんまのお笑い向上委員会』(同)を担当するプロデューサーの目に止まり、メディア露出激増のきっかけとなった。
ーーもともと特技という自覚はなかったんですね。
「まったくないです」
ーー初めての怪談はどんな話でしたか?
「全然大したことないんですけど、遊園地ってめちゃくちゃおばけがいるんですよ。たとえば、昔はよく朝の情報番組で心霊写真特集をやっていましたが、提供される心霊写真が某遊園地ばかりだったんですよね。でも、ある時期からその遊園地の運営会社がテレビ局のスポンサーにつくようになり、そこの心霊写真は出せなくなっちゃったんです。それで一気に、某遊園地の心霊写真が消えたんですよ」
ーー興味を引く内容ですね!
「ほかには、引っ越しのために内見した部屋にどんなおばけがいたのかとか、そんな話をした覚えがあります」
ーーネタに事欠かないレベルでたくさん遭遇するんですね。
「そうですね。毎日視るには視るので、“こんなのでいいなら、いくらでも”という感じでした。いま思い返すと、自分では気づかない長所を、徐々に長所だと気づかされたように思います。芸人は“僕の長所はこれか”と自覚した奴だけが、いまも生き残っている気がしますね」