子役時代から弾ける笑顔が魅力的だった、岡田結実さん。彼女が出演した映画『他人は地獄だ』の裏話や、プライベートの話までTHE CHANGEを語る。【第1回/全2回】

岡田結実 撮影/小島愛子

――今回、出演した映画『他人は地獄だ』は、韓国で大ヒットしたサスペンスホラーWEBコミックを日本でローカライズした作品。原作を読んだときの印象は、どうでしたか?

「最初に原作を見せてもらったときは、独特なタッチに“うわっ、コレ絶対、怖いやつじゃん”って震えてましたね(笑)」

――上京した青年・ユウが格安のシェアハウス「方舟」に入居するが、そこにいた先の入居者たちにただならぬ気配を感じ、やがて……という物語。台本を読むだけで、だいぶ怖そうです。

「本当に、そうですね。ゾクゾクする怖さが行間からにじみ出ていて、これを、どう演技したらいいんだろうって不安でした。それと同時に、どういう撮影になるのかなというドキドキもありました」

――今回、岡田さんが演じたメグミはユウの恋人。OLを辞めて法科大学院を目指して勉強中の女の子ですよね。メグミは、どんな女性なんですか?

「ユウに同棲したいって持ちかけられるけど、メグミは、それを断る強さを持っていて、そこは私的には、すごく好きな女性像に思えましたね。
 芯の強さや、お母さんみたいな優しさで包み込む、温かい女性という印象を感じました。児玉和土監督にも、そこを意識しようってアドバイスされたので、優しいお姉さんになれた気がします(笑)」

――見た目も、ちょっとお姉さんっぽい感じでしたね。他に、演じるうえで心掛けていたことはありますか?

「彼氏のユウが求める女性像を、ちゃんと演じようと思いました。なのでユウ役の八村倫太郎さんとは、たくさん話し合いましたね」

――ユウとメグミのデートシーンは、すごく微笑ましかったです。本当のカップルのようでした。

「物語が全体的に暗いので、このデートシーンはオアシスというか、落ち着くものにしたいなって思ったんです。デトックスじゃないけど、あの瞬間だけはユウが本当の自分に戻れる時間にしてあげたいなと思いながら、お芝居しました」