自分で自分の人生を放棄しないことの大切さを知っている
5年前、息子と同じ年齢の学生たちと一緒に大学受験の試験を受けた教室で、今年は自分が教壇に立って講演会を行った。大学で学びたい、とアクションを起こしたからこそ、できたことだったと振り返る。
「受験生としてあの教室の椅子に座っていたとき、5年後に自分が先生方を前にして講演をさせていただく日が来るなんて、全く想像していませんでした。人生っておもしろいな、と思いますね」
これからも、やりたいことはたくさんある。
そのひとつが、デビュー30周年に予定しているアルバムとライブツアーだ。
「次のアルバムには、若いころに書いて世に出さなかった曲も入れようと考えていて、デモテープを聴き直したりしています。昔の曲だから、“この歌詞は、どういう気持ちで書いたんだっけ?”と忘れてしまっている曲もあるんですね。でもこの夏、小説『ダリア DAHLIA』(アスペクト)を読み返したときに、鮮明に思い出したんです。そうだ、このシーンを表現したんだ、って」
そこには、20代から30代の相川七瀬の思いが込められていた。
「レコーディングでは、サウンド的には新しく命を吹き込むけれど、歌詞はできるだけ残そうと思っています。あの歌詞は、二度と書けない。いまの私には書けないから」
2025年、相川七瀬は次のステージへと進む。
そして何年かがたったとき、きっと彼女はこの年を振り返ってこう思うだろう。「よくやれた。いまだったらできないな」と──。
相川七瀬(あいかわ ななせ)
1975年2月16日生まれ。大阪府出身。1995年に、織田哲郎プロデュースによる『夢見る少女じゃいられない』でデビューし、大ヒット。『BREAK OUT』『恋心』『トラブルメイカー』とヒット曲を次々と世に送り出し、現在までのCDトータルセールスは1200万枚を超える。’20年に國學院大學神道文化学部を受験し合格。現在は同大学院に在学。’25年にデビュー30周年を迎えるにあたり、’24年11月6日にミニアルバム『SPARKLE』をリリース。
■Billboard Live Tour 2025〜MOON DANCE〜
2.8(土) Billboard Live YOKOHAMA
2.11(祝・火) Billboard Live OSAKA
2.16(日) Billboard Live TOKYO ※Birthday Special
■NANASE‘S DAY 2025
7.7(月) Spotify O−EAST
■相川七瀬 ROCK KINGDOM TOUR 2025
8.2(土) Zepp Sapporo
8.10(日) Zepp Nagoya
8.11(祝・月) Zepp Namba
8.17(日) Zepp Fukuoka
8.23(土) SENDAI GIGS
8.30(土) Zepp DiverCity(TOKYO)
■AIKAWA NANASE OFFICIAL WEBSITE
https://www.nanase.jp/