『必殺仕事人』シリーズの〝飾り職人の秀〟や、『太陽にほえろ!』の〝ジプシー刑事〟をはじめとする人気ドラマで一世を風靡し、71歳となった現在も渋い二枚目俳優として活躍する三田村邦彦のTHE CHANGEとは————【第1回/全4回】

三田村邦彦 撮影/有坂政晴

「ぼくは巳年生まれですから、令和7年は6回目の年男。とは言っても、自分の年齢がピンときてませんね。テレビのニュースで犯罪者が70歳なんて言ってると“70歳にもなって何やってるんだ!”と思った直後に、“あ、オレはもう70歳過ぎてるんだった”と思ったり(笑)」

 と笑う姿は、とてもじゃないが71歳とは思えない。

 俳優はもちろんのこと、歌手として、MCとして多忙な日々を送りながらも週に5日は、6キロのランニングと2キロのウォーキングをして体力を維持。現在は、2025年1月2日からの舞台『おちか奮闘記』の稽古真っ最中である。

「ぼくが演じる浄瑠璃三味線の名手・豊澤団平を支える妻・おちかの奮闘を描いた作品なんですけど、なにしろ三味線の名手ですから大変です。ぼくはギターをやるし、チェロや1弦琴を弾く役もやったことはあるけど、いやぁ、三味線は難しいですね……」