今回登場してもらったのは12月に70歳を迎えたばかりの女優・水沢アキさん。華麗なる恋愛歴から終活の話、果ては今年1月に亡くなった篠山紀信さんとの撮影秘話まで、とことん語り尽くしていただきました。【第2回/全2回】
ーー華麗なる恋愛遍歴を持つ水沢さんが、今は恋をお休み中ですか?
「38歳で離婚してから、ずっと一人です。周りのスタッフにもよく言われるんですよ、“ずっと一人でいる水沢さんが信じられない!”と」
ーー最も気になる元恋人はハリウッドスターのジャッキー・チェンさんですが、聞いてもいいですか?
「お別れしたあとも気を遣ってくれる人でした。私の子供が小学生のとき、来日時に一緒に写真を撮ってくれたこともあるんですよ」
ーー世界的スターがママの元彼なんて、びっくりですよ!
「それよりも、私の理想は31歳で結婚した元夫のガイ・スィーヒ。だから彼との離婚後も、他の人との再婚は考えられなかった。それに、結婚に向いている女じゃなかったんだと思います。“仕事を辞めてほしい”“家庭に入って”とガイに言われても、私は続けたかったですしね」
ーー離婚したのは93年でしたね。
ちょうどバブルが弾けた時期で日本中が不景気でした。仕事でもらえるギャラも半分になりましたね。5物件所有していた都心のマンションも軒並み、資産価値は下がりました。そのうち3物件はローン返済中。残ったのは6億5000万円の不動産ローンだけ。だから育児をしながら必死で働いて、恋をする余裕なんてなかったの。
ーーそんな大金、どうやって返済したんですか?
「テレビの仕事の他に、地方で開催されるジュエリー即売会に参加しました。会場では4日間ずっと立ちっぱなし。
事前に“こんな仕事をしようと思っている”と息子に相談すると、“ホテルで口説かれて、そのまま部屋に連れて行かれちゃうよ”と反対されましたが、娘は“新しい仕事のチャンスじゃない!”と前向きでした」