映画『伽耶子のために』で鮮烈なデビューを果たした俳優の南果歩。以降は、映画だけに留まらず、ドラマや舞台にも活躍の場を広げ、コメディからシリアスなものまで幅広い役柄を演じてきた。2024年は俳優としてのキャリアも40年を迎えた。近年では、海外作品にも積極的に出演し、俳優以外の活動でもバンド(ボーカル担当)を組んだり朗読劇に取り組んだり……とまさに人生を謳歌している。そんな南さんにも人生の転機となる出来事「THE CHANGE」があった————。【第2回/全4回】
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南果歩さんはお姉さんの影響で子供のから映画好きだった。中でもお気に入りの俳優はオードリー・ヘプバーンとカトリーヌ・ドヌーブ。ヘプバーンは言わずと知れたイギリスを代表する俳優の一人で、『ローマの休日』、『ティファニーで朝食を』、『マイ・フェア・レディ』などが有名だ。一方、ドヌーブはフランスを代表する俳優の一人で“永遠のパリジェンヌ”とも呼ばれている。代表作と言えば『シェルブールの雨傘』、『昼顔』などが挙げられる。近年では2019年に日本でも公開された、是枝裕和監督『真実』で主演を務めている。
「ヘプバーンはほんとに素敵で可愛いという感じで、ドヌーブは大人っぽいところがとても魅力的でした。好きな作品をひとつ選ぶなら、ヘプバーンはやっぱり『ローマの休日』、ドヌーブだったら『シェルブールの雨傘』ですね」