20代でレギュラー出演したクイズ番組『クイズダービー』(TBS)では豊富な知識と勘の良さで「三択の女王」の称号が付き、清楚なしっかり者のイメージから「お嫁さんにしたい女優ナンバーワン」と呼ばれた竹下景子。母親役、祖母役と、年齢を重ねるたびに魅力が増していく竹下景子のTHE CHANGEとは————【第2回/全4回】

竹下景子 撮影/三浦龍司

 竹下景子が俳優として本格的にデビューしたのは、1973年のNHK銀河テレビ小説『波の塔』。以来、数多くのテレビドラマ、映画、舞台に出演してきた。

「それぞれの作品に関わっている最中は、“これがわたしのターニングポイントだ”とはわからないものです。でも、今振り返ってみるといくつかあって、そのひとつが『北の国から』です」

 1981年10月から半年間にわたって放送されたドラマ『北の国から』は、その後8編のスペシャルドラマとあわせ、竹下は21年間に渡って“雪子おばさん”を演じ続けた。

田中邦衛さんが演じた黒板五郎、吉岡秀隆くんの純と、中嶋朋子ちゃんの蛍。家族として共に年齢を重ねていくうちに、演じるというのは役のフリをすることではなく、その場で本当に生きるのだということを、倉本聰先生から学びました」