かつてカリスマ読者モデルとして名を馳せ、現在はモデル、タレント、実業家として活躍中の益若つばささん。テレビ出演するたびに「激変!」などの見出しがネットニュースに躍るが、益若さんの人生は柔軟なTHE CHANGEに満ちていた。【第2回/全5回】

益若つばさ 撮影/松島豊 スタイリスト/亘つぐみ@TW

 タレント、実業家として活躍する益若つばささんには、高校1年生のひとり息子がいる。自身のSNSにもたびたび登場しており、そのたびにコメント欄は「姉弟に見える」といった絶賛で溢れかえっている。出産したのは22歳のとき。結婚・出産前までは読者モデルとして「普通に日焼けサロンとかでバイトをしながら、読者モデルをやっていた」といい、結婚を機に「辞めてパートをしようかと思っていた」と話す。そんな益若さんが、読者モデル=アマチュア、から“プロのモデル”というステップへと進まんとしたタイミングがあった。

「出産後、『情熱大陸』(TBS系)からオファーがありました。当時はその番組を知らないギャルだったので“出ません”と断ろうとしたら、周りの大人たちから“人生が変わるから出たほうがいい。絶対に後悔しないから、とにかく出てほしい”と懇願されたんです」

 当時、業務提携していた芸能事務所のスタッフの熱意に押され、『情熱大陸』に出演したのは2008年8月のこと。益若さんが身につけたものが売れる100億円規模の経済効果“つばさ売れ”を、世の大人たちが知った瞬間であり、益若さん自身の転機にもなった。

「私の人生は結構受け身なんです。誰かに“これはやったほうがいい”とか、そんなふうに言ってもらうことの連続で、今に至る。このときも“みんなが言うなら、じゃあ出ようか”でしたし。プロデュース業も同じです。

 周りの大人たちから“プロデュース業をしたほうがいい。育児しながら家で仕事ができるよ”と言ってもらったことがきっかけで始めました。“それならできるかも”と思い、ならば表舞台からは本当にすべて引退しようと考えていたんです」