2016年に日本テレビを退社後、フリーアナウンサーとしてだけではなく、マルチタレントとして活躍を続ける上田まりえ。今年2月でタレント活動10年目に突入した彼女が新しく2つのことに挑戦する。そこに至るまでの道のり、THE CHANGEを聞いてみた──。【第2回/全4回】

上田まりえ 撮影/冨田望

 タレントとしてマルチに活動を続ける上田まりえさんだが、今年2月に歌手デビューを果たした。

「そもそも、日テレを退社した理由も“ミュージカルに出たい”とか“演技の仕事がしたい”とか、表現をすることへの思いが強くあってのことだったんです。ただ、今までアナウンサーとして培ってきたスキルを大事にしながら仕事をする中で、日々の生放送や収録などに向き合うことで精一杯で、レッスンに通う時間が取れない状況が続いていました。そして、38歳になったこのタイミングで、今始めないと挑戦することもしないで人生終わっちゃうんじゃないかなって思ったんです。それはすごく嫌だったんです」

 挑戦しないままで終わるのは嫌だ、という気持ちに後押しされ、昨年4月からボイストレーニング(歌)とダンスと韓国語のレッスンに通うようになった。

「ダンスは元々苦手だったので、最低限の基礎だけでも身に付けたいと思って始めたのですが、まったくと言っていいほどセンスがないんです(笑)。歌の上達の方がきちんと感じられたということもあって、ダンスは一旦捨てました」