情報番組の放送作家を経て、2017年から選挙ウォッチャーとしての活動をスタートした選挙ウォッチャーちだい。全国のさまざまな選挙を見つめてきた彼のTHE CHANGEとはーー。【第1回/全2回】

選挙ウォッチャーという職業はあまり聞きなじみがないと思いますが、これは全国各地で日々、行われている選挙を取材して、レポートにする仕事です。選挙にはさまざまな要素が絡んでいますが、僕はなぜその候補者が当選したのかを、多角的に分析するんです。
全国規模で見れば、いつもどこかで選挙があるので、ネタには困りません。
他にも選挙を専門に取材するライターさんもいますが、衆院選とか参院選とか、大きい選挙しか扱わないことが多いですよね。一方で、地方の市長選挙や市議選などは、地元の記者さんは追いかけていても、その地域限定。ということで、選挙を全国で横断的に取材をしているのは、僕だけになると思います。
取材費はクラウドファンディングで集めています。収入としては、noteでのレポート発売、他には動画配信やイベント出演、また書籍の販売などになります。雑誌や新聞だけでは大変ですが、いろいろな媒体を活用して、現状で選挙ウォッチャーとしてのビジネスモデルは確立させることができています。
実際に候補者に取材をかけてみると、意外とポンコツな人が多いんですよね。
まだまだ僕の顔は売れていないので、相手は素の顔を見せてくることもあります。「お前、誰だ?」とか「何でそんな質問をしてくるの?」みたいな感じで、つっかかってくる候補者も。ただ、こういう候補者って、僕がどこに住んでいるかなんて、考えていないと思うんですよ。もしかしたら、僕が有権者の可能性もあるのに……。
たぶん、他の人にも同じような接し方をしている可能性もあるので、これでは良い結果を生むとは思えないですよね。そもそも、こうやって警戒してくる候補者って、何か暴かれたくないことがあったりすることが多いんです(笑)。