今頃、地方で中古の一軒家が買えたかもしれない
これまで、選挙を取材する中で特別に困ったことはないのですが、『NHKから国民を守る党』に関しては、批判するとすぐに訴えてきて、これは本当に面倒くさい。僕が勝訴しても、すぐに控訴してきますし。
昨年も、N国に対して、僕が「反社会的カルト集団」などとSNSに投稿したのが名誉毀損である、と訴えられました。もちろん、裁判では名誉毀損とはならないことが認められました。裁判所がN国党を、「反社会的カルト集団」と呼んでもなんら問題がないと判断を示したわけです。
実際のところ、現在、N国との裁判では、高裁での結果もカウントすると19戦19勝で負けたことはありませんが、1回の裁判で70万程度は出費することになるんです。もし、これまでの裁判費用を貯金できていたら、今頃、地方で中古の一軒家が買えたかもしれないですよ(笑)。
またN国と係争してきた7年間で、どういうわけなのか、僕の家には結婚式場や大学案内などのパンフレットが、約1万通は送られてきています。他にも着払いで新品の自転車やメロン、あとは……ウンコも送られてきたことがありました。ちなみに、これらのパンフレット攻撃も裁判となり、「嫌がらせを受けている」という僕の主張は真実相当性があるとして、勝っています。
「反社会カルト集団」に対峙してもひるまない秘訣ですか?
僕は千葉県の柏で育ちました。今はずいぶんよくなりましたが、通っていた中学校は、すごく荒れていたんです。学校にはヤンキーがたくさんいて、ウソみたいな話ですが、廊下をバイクが走っていました(笑)。卒業式には、先輩のヤンキーがお迎えにきて、それを取り締まるために警察の護送車みたいなのもやってきていました。僕自身はヤンキーではなく、真面目に生活を送っていましたが、こんな環境で育った経験が、N国相手でもひるまない度胸を作ったのかも(笑)。
選挙ウォッチャーちだい(せんきょうぉっちゃーちだい)
1978年、中野区生まれ。千葉県柏市育ち。情報番組の放送作家を経て、2017年から選挙ウォッチャーとしての活動をスタート。全国の選挙を精力的に取材している。