『クレヨンしんちゃん』野原家の未来を描いた「やかんの麦茶」のショートムービー「もうひとつのクレヨンしんちゃん やかんの家族だゾ!」 がオンエアされる。しんちゃん役に抜擢されたのは高橋文哉さん。実は高橋さんは、しんちゃんと同じ埼玉県春日部市出身。しんちゃんを演じる心境、さらに今後に向けての思いを語ってくれた。【第2回/全2回】

めんどうだけど、愛おしい家族の物語を描く「やかんの麦茶」ショートムービーで『クレヨンしんちゃん』の未来の野原しんのすけを演じる高橋文哉さん。これまでの道のりの中で、「THE CHANGE」といえる瞬間はいつだったのだろう。
「やはり、『仮面ライダーゼロワン』ですね。人生の“CHANGE”と言われると間違いなくそこだと思います。役者としての“CHANGE”はまた違うタイミングもありますが、本当に人生が変わったのは2019年9月1日の放送開始の日ですね」
キッパリと言い切る高橋さん。『仮面ライダー』という愛される存在に向き合う時間が「CHANGE」を生んだ。
「当時19歳だったのですが、急に“大人になれ”と言われている気がして、焦りがあったんです。それこそ『しんちゃん』で言ったら“アクション仮面”に自分がなるようなものなので、何かそこの覚悟はちゃんとなきゃいけないなと思いながらも、それは簡単ではなくて。例えば、普通にスーパーで買い物をしているときも、当時の役柄の髪色とかだったりすると、気付いていただくことが多く、撮影所近くにはよく会う子どもたちがたくさんいたので、プライベートと仕事のオンオフというものがこの仕事にはあまりないのかもしれない、というのを教えてもらったのも『仮面ライダー』でした」