1989年、山本圭壱と出会い「極楽とんぼ」を結成。現在、テレビ番組のMCをはじめ様々な活躍を見せる加藤浩次。この度初の映画監督として15分間の映画に着手した彼の「THE CHANGE」とはーー。【第4回/全6回】

もともと僕は映画が好きです。最初に映画館で観たのは小学校3〜4年生のとき。兄貴とブルース・リー主演の『死亡遊戯』へ行きました。地元が小樽の田舎なんですけど、家から電車で30分くらいのところにある映画館でブルース・リーの映画をやるからって出かけて行ったら、同時上映の『Mr.BOO!』がすごく面白かったんです。まだ、映画の2本立てが当たり前の時代でしたね。スティーブン・スピルバーグが撮った『E.T.』も衝撃的でした。まだ、子供ですから宇宙人がしゃべってるよ〜みたいな。びっくりしたもん。
好きな監督は『ゴッドファーザー』とか『地獄の黙示録』のフランシス・フォード・コッポラとか、デヴィッド・リンチ、スタンリー・キューブリックあたりかな。別にそれを観て“自分も映画監督をしたい”とか思ったわけじゃないけど、単純に娯楽として好き。
あと、『スター・ウォーズ』はシリーズを通じてめっちゃ好きです。子供たちは観ていなかったから、『エピソード4/新たなる希望』に始まって6までと、1〜3を強制的に自宅でDVD観賞させて、『エピソード7/フォースの覚醒』からは家族で映画館に行きました。
ちゃんと子供も“おもしろい”って言っていました。今の小学生でもおもしろいと思うんだから“『スター・ウォーズ』ってやっぱスゲーな”と思いましたね。
普段も子供から“どんなのがおもしろい?”とか聞かれますよ。自分が子供に“今、何がはやってる?”って聞くことはないですけど……。子供の意見は一切無視。だって、あいつらは世の中の時流に影響された意見しか言わないんだから。そんなの無視です、ダメです。世の中の若造の意見なんて、1年後には消えてなくなるようなものなんだから。まあ、実際に子供には「うん、それはパパ観ないかな〜」って、め〜っちゃ優しく言っていますけど(笑)。