映画は年間に100本くらいは観ているんじゃないかな

 いわゆる芸人さんが監督した映画も観ます。北野武さんとか、松本人志さんの作品は全部観てるし。劇団ひとりのも観た。昔、島田紳助さんが撮った『風、スローダウン』も観ました。関根勤さんや内村光良さんが撮ったものも観たし。けっこう観てますよ。別に同業者が撮ったからとかじゃなくて、単純に1本の映画としておもしろそうだなと思って。映画は年間に100本くらいは観ているんじゃないかな。配信サービスも含めてですけど。バンバン観ます。

 今ってテレビや映画に限らず、配信しかりネットしかり、メディアが増えているじゃないですか。あれ、僕はめっちゃいいと思っているんです。増えていく分にはいいですよ。単純に出る側の人間としては仕事の場所が増えるというのもそうだし、表現の場も広がると思う。視聴者としてもチョイスが増えますよね。

 映画で言ったら、昔は日本の配給会社が買っている映画しか観られなかったのが、配信サービスのおかげで未公開のものも観られたり、劇場公開時は字幕しかなかった映画に、配信では吹き替えが付いていたり。幅が広がっていると思う。

 僕個人としてはね、テレビを主戦場にしてやってきましたけど、そういう自分の歴史があるというだけであって、オファーがあれば仕事の場はどこでもいいと思っています。実際、ネット配信のNewsPicksの番組(『2sides』)とか、今年からはBS10で映画ライターのよしひろまさみちさんと映画の番組(『加藤浩次とよしひろのサンデーシネマ』)もやっているし、ホントどこでもいいと思っています。

(つづく)

加藤浩次(かとうこうじ)
1969年4月26日生まれ。北海道小樽市出身。1989年、山本圭壱と出会い「極楽とんぼ」を結成。現在、テレビ番組のMCをはじめコンビとしても活躍の場を広げている。

『MIRRORLIAR FILMS SEASON7』
2020年より始動した、伊藤主税、阿部進之介、山田孝之らがプロデュースする『MIRRORLIAR FILMSFILMS』(ミラーライアーフィルムズ)は、メジャーとインディーズを超えた多彩なクリエイターによる短編映画制作プロジェクト。2024年のSeason6までに著名クリエイターから一般公募まで、俳優、映画監督、漫画家、ミュージシャンなどが監督した47本の短編映画を劇場公開。加藤浩次が監督する作品『Victims』は路上駐車から始まる人間模様を描いた作品。2025年5月9日から2週間劇場公開される。
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