私も役に立てるのかもしれない
ロケの終了後にスタッフから「『笑ってコラえて!』はロケで出会える人たちが主役の番組。佐藤さんとお喋りしている人たちがとても輝いて見えた」と評価され、彼女の自然体な姿勢が多くの人を笑顔にした。
この経験を通じて、佐藤さんは「自分が目立たなくても、目の前の人が楽しんで輝いてくれたら、私も役に立てるのかもしれない」と気づき、心の扉が開かれたと感じた。今年4月にオンエアされた同企画では通算19回目となる登場を果たし、東京・亀戸駅周辺で8軒の飲食店を巡っている。
モデルとバラエティ番組の両立で多忙な日々を送りながらも、「家族や支えてくれる人の笑顔を見るために頑張れる」と語る。

「もちろん、“今日は疲れたな”“失敗しちゃったな”などと、落ち込む日もたくさんあるんですけど、だからといって辞めたいと思ったことは一度もないです。たぶん、それは自分自身大好きな仕事だということもあると思いますが、自分が頑張ったら、いつも支えてくれている方の笑顔が必ず見られるんだということを日々感じているので」
また、フリーアナウンサーの川田裕美との出会いも佐藤さんにとって大きな転機だったという。交流は『沸騰ワード10』での共演がきっかけで始まった。
「私が芸能界に友達があまりいないという話を聞いた番組の方が、“じゃあ番組内で栞里ちゃんの友だちを作ろう”という企画を作ってくださって。そのロケに川田さんがいらっしゃったんです」
番組の企画で共演した二人は意気投合する。
「その時が“はじめまして”ではなかったんですけど、ちゃんとお話が出来たのはこの時が初めてでした。私は大人数が集まるとすみっこにいるタイプで、スタジオなどでも誰かに積極的に話しかけることが出来なかったんです。川田さんはそんな空気を察知して、何気なく話しかけて下さって。会話の流れで、その場にいた方ともコミュニケーションが取れるようになったんです」
佐藤さんは「川田さんは誰も一人にしない方で、私もその優しさに救われました」と語り、彼女自身も積極的に人に話しかけるようになったという。川田さんとの出会いが、佐藤さんを人として大きく成長させた。
(つづく)
佐藤栞里(さとう・しおり)
1990年7月27日、新潟県生まれ。A型。T168㎝。2001年、ティーン向けファッション誌『ピチレモン』で専属モデルとしてデビュー。現在は『BAILA』『SPUR』『otonaMUSE』など多くの女性ファッション誌でモデルとして活躍。その一方で、『1億人の大質問!? 笑ってコラえて!』、『有吉の壁』(日本テレビ系)、『王様のブランチ』(TBS系)などの多くの情報バラエティ番組にも出演。
作品情報
映画『父と僕の終わらない歌』
出演:寺尾聰 松坂桃李
佐藤栞里 副島淳 ディーン・フジオカ 佐藤浩市(特別出演)松坂慶子 ほか
原案:『父と僕の終わらない歌』 サイモン・マクダーモット著
脚本:三嶋龍朗 小泉徳宏
監督:小泉徳宏
5月23日(金)全国公開
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
Ⓒ2025「父と僕の終わらない歌」製作委員会
公式サイト: https://chichiboku.jp/