いわずと知れた宝塚歌劇団元トップスターの大地真央。退団後も、スカーレットを務めた『風と共に去りぬ』やイライザ役を演じた『マイ・フェア・レディ』にはじまり、数々のミュージカルで主演を務め躍進。退団から40年となる現在も、絶対的なオーラで舞台はもちろん、ドラマにCMにと多方面で輝き続けている。今年は意外にも映画では初主演となる『ゴッドマザー』も公開。そんな大地さんのTHE CHANGEとは――。【第2回/全4回】

これまで舞台に、ドラマにと数多くの主演を務めてきた大地さん。映画も出演はあるものの、驚くことに、今回公開の『ゴッドマザー~コシノアヤコの生涯~』が、主演は初の映画となった。世界的ファッションデザイナーのコシノヒロコ、ジュンコ、ミチコの母で、自らもデザイナーとして活動したコシノアヤコの生涯を描いた作品だ。
――ファンタジー色も入ったポップな感じのある作品です。10代から92歳までのアヤコさんをおひとりで演じきっていますが、今回、初主演に至ったのは、この映画だからなのか、ご縁でたまたまなのか。
「どちらでもあり、どちらでもない感じなのですが、最初にお話をいただいたときは、あれだけの三姉妹を生み育てたアヤコさんを、ましてや14~15歳から92歳までひとりで演じるなんて、ちょっとおこがましいと思ったんです。でもご本人がお書きになった本をはじめ、いろいろと読ませていただいているうちに、とっても魅力的な方だなと思いまして、これはもうやらせていただきたいなとなったんです」