M-1は優勝したけど、ジワジワと来た感じ。優勝でさらに追い風が吹いた感覚はないですね」とさらりと語る銀シャリの橋本直。自らを「テレビっ子」と語る橋本はテレビに出たくて漫才を始め、バイト終わりに熱心に練習していたという。相方の鰻和弘は「僕は人間的にマシになった」と笑う。結成から20年、さらに脂がのってきたコンビの「THE CHANGE」とは?【第5回/全5回】

銀シャリ 撮影/冨田望

——今後の目標はありますか?

橋本「ずっと脇役って言われてきて。いつか“いま、銀シャリが熱い”みたいなブームが来るとええなぁ。『anan』の表紙とか一回でいいからなってみたいですよ」

鰻「青ジャケットとか流行ってほしいです」

橋本「でももう半分ぐらい諦めましたね。もう絶対、時代の流れはコントロールできない(笑)」

——M-1優勝で時代の流れはきませんでしたか?

橋本「うーん……そうですね。大阪の新喜劇の役もちょっとずつもらっていって、M-1も3回ファイナリストになって。準優勝した後に優勝でしょ?こんなしっかり1歩ずつ登った芸人って多分いないと思う。だから応援されにくいんですよ」