弱冠13歳でデビューし、伸びやかで卓越した歌声によって、センセーションを巻き起こしたクリスタル・ケイさんが活動25周年を迎えた。ハートウォームなラブソング『恋におちたら』をはじめ数多くのヒットを放ち、近年はブロードウェイミュージカルにも出演。音楽活動で培った演技力は、読売演劇⼤賞の優秀⼥優賞を授かるなど、高く評価されている。
いつも笑顔でハッピーなオーラをまとうクリスタルさんだが、人知れず悩んだ時期もあったとか。本インタビューでは、これまであまり語られなかったであろう彼女の素顔と“THE CHANGE”を深掘りしていく!【第2回/全5回】

BTSやSEVENTEEN、BLACKPINKなど、世界中を熱狂させるK-POPのスターたち。その源流のひとりといえるのが、BoAさんかもしれない。今年デビュー25周年のアニバーサリーイヤーを迎えているクリスタル・ケイさんと、2000年に韓国でデビューし、翌2001年に日本デビューを果たしたBoAさんとは、深い絆で結ばれているという。
「BoAとはデビューもほぼ同じで、年齢も近いですし、デビュー当時は振付師も同じ方だったので、共通点が多かったんです。それで彼女が私に興味を持ってくれたみたいで、人づてに“会ってみたい”と連絡をくれました。私もすごく嬉しかったから、“じゃあ、ごはん食べよう!”って、すぐに返事をして(笑)。
デビューして間もなくのBoAは、マネージャーさんとふたりきりで来日していたと思うし、曲がヒットしたこともあって、ありえないほど多忙なスケジュールだったと思います。日本語も勉強を始めたばかりだっただろうから、いまほど流ちょうじゃなかったですし、きっとすごく心細かっただろうなって思います。初めて会ったのは、当時の私たちにはちょっと大人っぽい雰囲気のカフェレストラン。そこでごはんを一緒に食べたのは、確か14歳でした。いい思い出ですね。
BoAは、あのころの私からすれば “あんなにちっちゃいのに、歌って踊るとめちゃめちゃかっこいい”とまぶしい存在でした。もはや彼女は“K-POP”の元祖のひとりと言える存在ですが、あの当時はアイドル的な見られ方もしていたので、BoAから見た私は“かっこいい女の子だな”と思ってくれたみたいです。お互いに、同世代の数少ないリスペクトできるアーティストだったんです」