俳優・小池徹平は、いまや日本の舞台演劇のトップランナーのひとりだ。ジュノン・スーパーボーイ・コンテストでデビューし、20代からは同世代の俳優たちとともに、意欲的な作品に挑んできた。そんな小池が経験してきたTHE CHANGEとは──。【第3回/全3回】

小池徹平 撮影/有坂政晴

 20代後半から30代にかけて、小池は『デスノート THE MUSICAL』(2015)、『1789-バスティーユの恋人たち-』(2016・2018)、『キンキー・ブーツ』(2016年初演から19年、22年の再演にも出演)など、話題のミュージカル作品に出演していく。かつての若手イケメン俳優は、着実にミュージカル界に欠かせない存在に。背伸びせずに人生を歩めるようになった。

「ミュージカルに出合ったり、いままでになかったクセの強い役もいただけるようになりました。それに、30歳のときにウエンツ(瑛士)とのWaTを解散したのも、大きな出来事でしたね。いまは、疲れを知らなかった20代から、いい意味で力を抜けるようになってきました」