20歳で俳優デビューした吉沢悠。初主演ドラマとなったドラマ『動物のお医者さん』は、放送から20年以上経つが今も根強い人気を誇る。昨年からは、ロングラン公演中の舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』で、3年目キャストのハリーをWキャストで好演。大役を1年間にわたって見事に演じ、俳優としてのキャリアにさらなる厚みを持たせている。そんな吉沢さんのTHE CHANGEとはーー。【第4回/全5回】

25年6月、3年目のハリー役として舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』を見事、1年間務め上げ、4年目キャストにバトンタッチした吉沢さん。ここ数年はドラマ『夫婦が壊れるとき』(日本テレビ)『泥濘の食卓』(テレビ朝日)といった作品で妻がありながら若い女性と不倫をする夫を演じ、これまでのイメージを覆す役柄でも話題を集めた。
「感想の9割は“クズ”と“クソ”でしたからね(笑)。キャスティングや演出の方がこれまでの僕のイメージのなかからでも、ここだったらありかなと考えてくれたなら、それに応えたいと思いましたし、トライできたかなと思います」
――あらためて、ご自身の中で役者として大きなチェンジがあった役、作品をあえて挙げるなら。
「それはやっぱり『動物のお医者さん』(2003年/テレビ朝日)ですね。いまだにハムテルと言われます。連ドラ初主演の作品だったのですが、自分が思っていた以上に原作ファンの方々が多い作品で、怖いもの知らずの20代だったからできたのだなと思います」