『水戸黄門』や『相棒』シリーズといった名作への出演にはじまり、「温泉俳優」なる新ジャンル開拓や、情報バラエティのMC、近年は自ら「ゴーストハンター原田」と名乗る心霊系YouTuberとしての面など、さまざまな顔を持ち合わせる原田龍二。不祥事謝罪会見を成功させた稀有な芸能人でもある。紆余曲折を経て、今年10月には55歳を迎える原田さんのTHE CHANGEとはーー。【第3回/全4回】

原田龍二 撮影/有坂政晴

――毎回、聞かれるのも嫌だとは思いますが、原田さんとチェンジというと、2019年のあの出来事も大きかったかと。正直、ご自身の想像以上に反応があって驚くこともあったのでは。

※不倫スキャンダルを報道され、MCを務めるTOKYO MX『5時に夢中!』生放送直後に謝罪会見を行った。人柄の覗く、終始、低頭平身かつ赤裸々な会見で好感度が上がったという人まで出る稀有な成功例になった。

「あれで自分の全国的な知名度が、さらに上がったといっても過言ではないところがありましたからね。20代から30代の頃もバラエティにも出ていましたが、あれ以降、バラエティ出演への数も増えましたから」

――見た目がスマートなので、ぱっと見は、バラエティからは縁遠いイメージもあったのかもしれません。

「もともと昔から面白いことは好きで、20代の頃も松本人志さんがやっていた『松ごっつ』(フジテレビ系)とかに出させていただいたりして楽しくやっていましたが、自分の不祥事があってからも、違った形でオファーをいただいてやっていくなか、これ(バラエティ)は大変な仕事だなと痛感しました。本当に瞬発力が必要ですし、そういった意味では不祥事があったおかげといっては変ですが、いくつもオファーをいただいて、バラエティの技術が磨かれたというところはあるかもしれません」