『水戸黄門』や『相棒』シリーズといった名作への出演にはじまり、「温泉俳優」なる新ジャンル開拓や、情報バラエティのMC、近年は自ら「ゴーストハンター原田」と名乗る心霊系YouTuberとしての面など、さまざまな顔を持ち合わせる原田龍二。不祥事謝罪会見を成功させた稀有な芸能人でもある。紆余曲折を経て、今年10月には55歳を迎える原田さんのTHE CHANGEとはーー。【第4回/全4回】

原田龍二 撮影/有坂政晴

 助さんを演じた『水戸黄門』や『相棒』シリーズといった人気作品への出演をはじめ、数多くの作品に参加してきた原田さん。俳優の仕事は、作品として残っていく。「“これ残るな”と思いながらは、やってないですよ。結果として残っていくだけで」と作品として“残っていく”ことへの意識は普段あまりないと言うが、「ただ同時に、“残る”という意味でいうと、僕のやっていることは、確かにすべて残りますよね」とも。

「たとえば俳優業に限らず、旅番組で訪れた場所で、もう二度と会わない人たちから“写真撮ってください”“サインください”と言われますよね。それ、僕は喜んで応えます。なぜかというと、もう二度と会わないと思うからです」

――二度と会わないから応えないのではなく、二度と会わないからこそ応える。

「田舎に行けばいくほど、芸能人と会うこともないだろうと思います。僕に限らず、普段、テレビの中にいる人と会うことなんてない。だから顔を見たことのある芸能人に会ったら、それはテンションが上がりますよね。だったら、少しでも楽しんでもらいたい。できる限りのサービスはしたいなと、僕は思います」