どんなポジションや役割になっても変わらない

「私は初期の頃から“もっと多くの方に僕青を知ってもらいたい”“青空組でいることに誇りを持ちたい”と思い続けてきました。ライブやイベントで初めて僕青を知ってくれた方には、その一瞬で心をつかめるパフォーマンスを届けたいし、ずっと応援してくださるファンの方には“やっぱり僕青って、いいな”と思ってもらえるような存在でいたいです。それは、どんなポジションや役割になっても変わらない目標ですね」

 MV撮影には歌詞ともリンクする展開が詰まっていた。なかでもバスケットボールのシーンは、“偶然”が生んだワンカットだった。

「バスケットボールのシーンは当初予定にはなかったんです。たまたま空き時間ボールで遊んでいるときに監督さんに“やってみようか”って急に言われて、ユニフォームを借りてコートに立ったんですけど、その場のノリで動いている姿自分がMVにしっかり残っていて。撮影の途中で“これ、本当に自分?”って思うくらい自然体で動けていたことが、逆に面白かったです。あと、個人的にはデジカメで撮った映像が随所に散りばめられているところがすごく好きです。みんなでふざけ合いながら撮った瞬間が、そのままMVの空気感になっていて。ああいう映像を見ると、“楽しい!”って心から思えます」

 「視線のラブレター」の歌詞には“切ない片思い”の物語が広がっていた。

「最初は応援ソングだと思っていたんです。でも歌詞を見たら、片思いの切なさや葛藤がすごく繊細に描かれていて、印象がガラッと変わりました。歌い方もすごく考えましたね。普段ははっきりした歌い方が多いんですけど、今回はささやくように歌うことを意識したし、ソロパートも“自分の感情を信じて歌う”という新しい挑戦ができたと思います。   
 レコーディングでは何パターンも録音して、スタッフさんと一緒に“これがいいね”と相談しながら決めました。歌い方や表情ひとつで印象が変わるので、納得いくまで何度も試しました」

ーーセンターに抜擢され「不安もすごく大きかった」という杉浦さんには、青空組で気づいた“自分の変化”と挑戦の日々があった。

(つづく)

杉浦英恋(すぎうら・えれん)
2008年6月19日生まれ、愛知県出身。僕が見たかった青空のメンバー。8月6日発売の『視線のラブレター』でメインメンバーに抜擢。

僕が見たかった青空ワンマンライブ情報
「アオゾラサマーフェスティバル2025」8月31日、豊洲PITにて。
「僕青祭」10月18日、KT Zepp Yokohamaにて。
舞台「夏霞~NATSUGASUMI2025~」9月6日~15日、シアター1010(東京都)にて上演決定。
最新シングル「視線のラブレター」のミュージックビデオ撮影密着記事を『EX大衆8月号』(発売中)でオフショットとともに掲載。