圧倒的なビジュアルで注目を集め、その後は俳優として経験を積み、2024年には“朝ドラ”こと、NHK連続テレビ小説『おむすび』で主演を務め、紅白歌合戦では安定した司会っぷりを魅せるなど、その才能を様々なジャンルで開花させ続ける橋本環奈。そんな彼女の最新主演作品と「THE CHANGE」について、話を聞いた。【第1回/全3回】

俳優として活動し始めたのは小学生の頃。その後、彼女の名前が全国に知れ渡ってからの環境の変化は凄まじかった。しかし、彼女はその当時からずっと冷静に状況の変化を俯瞰していたと話す。
「小さなころから現実主義で、どんな流行も、いつかは過ぎることを認識していたと思います。なので、取り巻く状況が変わっても冷静でいられたと思います(笑)。その後、たくさんのお仕事を頂き、俳優として本格的に活動をし始めたころは、周りの俳優さんについていくことに必死で、とにかく無我夢中でした。とくに、初めて主演をさせていただいた『セーラー服と機関銃―卒業―』の頃は本当に右も左もわからなかったので、体当たりでぶつかって覚えるしかなかったんです。でも、お芝居って上限や正解がないからこそ、つねに納得するものは出来上がらないんですよね。そこに感じる楽しさは、年々増えているように感じます」
なかでも、“福田組”と言われる福田雄一監督の作品に出演したことは、彼女にとって大きなターニングポイントとなったようだ。