40代後半、俳優として今後挑戦したいことは?
――日々変化中のようですが、40代後半に入ってきました。これからはどんなチャレンジをしていきたいか教えてください。
「ハリー・ポッターをやる前までは、時代劇をやりたいとよく口にしていました。いまもその気持ちはありますが、今回、『ハリー・ポッターと呪いの子』を1年間やりきってみて、自分のなかで海外の作品もやりたいという気持ちが、どんどん出てきました。イギリス人の演出家の前でやったときに、日本語で演じているのに、僕の“あのシーンが素晴らしかった”“これからやる全ハリーにこれがお手本だと見せたいと言いたいシーンがあった”と言ってもらえたんです」

――それはすごい!
「これまでに英語でのオーディションは何回も受けていて、まだまだ英語のハードルといったものはありますが、でもイギリス人の演出家にそう言ってもらえたことで、やっぱり海外の作品をやってみたいという気持ちになりました。今回は日本でやっている『ハリー・ポッター』ですけど、外国の演出の方が関わっているという部分で、海外作品に出られる可能性はゼロじゃないと感じました」
――吉沢さんの英語でのお芝居も見たいですし、日本語で外国作品に出ることも、最近は配信やいろんな形がありますね。
「はい。自分の中で可能性をゼロにするのはもったいないなと、思えるようになってきました」
これは、俳優・吉沢悠の活躍がますます楽しみだ。
よしざわ・ひさし
1978年8月30日生まれ。東京都出身。1998年にドラマ『青の時代』で俳優デビュー。『動物のお医者さん』でドラマ初主演を務めた。近年の主な出演作品は、ドラマ『夫婦が壊れるとき』『週末旅の極意〜夫婦ってそんな簡単じゃないもの〜』『泥濘の食卓』『放課後カルテ』、映画『桜色の風が咲く』『ネムルバカ』、大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』が放送中。2024年7月~2025年6月公演の舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』でハリー・ポッターを演じた。
●作品情報
舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』
オリジナルストーリー:J.K.ローリング
脚本・オリジナルストーリー:ジャック・ソーン
演出・オリジナルストーリー:ジョン・ティファニー
主催:TBS、HORIPRO、ATG Entertainment