「当時の、10代のぼくは無敵だった」
レッスンを受ける日々のなかで、そのうちオーディションも受けるように。オーディションは平日も開催されるので、それに合わせて学校には「オーディションがあるので休みます」と、休んで東京へ。なので、そのうちまったく学校に通えなくなりました。
そろそろ単位がヤバい、となったとき、ぼくが選んだのは学校ではなくお芝居でした。成績を上げて高校に進学したものの、1年で辞めて、芸能に集中できるような学校に通うようになります。
オーディションには子役からやってきた人もいるし、ぼくと同じくらいの歴の人もいる。同じ会場にいるライバルたちは多かったけど、当時はまだ“無敵”な自分が残っていて(笑)。周りの人を意識したり、変に緊張したり萎縮することもなかった。きっといまのほうが緊張しちゃうと思う。それくらい、当時の、10代のぼくは無敵だったんでしょうね(笑)。