「ここ数年は脳みそのほとんどの部分を子どもたちのために使って…」
人が生きていくために最も大切といえる“食”をテーマにする、映画『種まく旅人』シリーズの5作目となる本作は、兵庫県淡路島を舞台に、酒米「山田錦」を原料とする、日本酒「月の船」を作る老舗酒蔵「千年一酒造」の人々と、視察のために酒蔵を訪れる農林水産省官僚・神崎理恵との、熱くて、心温まる物語。
2024年4月期に8年ぶりのドラマ『買われた男』(テレビ大阪)にレギュラー出演したものの、主演映画を撮るというのは、菊川にとって大きなチャレンジだった。
「セリフを覚えられるかな、という不安もありました。やっぱり、脳みそにもキャパシティーというのがあって、ここ数年は脳みそのほとんどの部分を子どもたちのために使っているわけですよ。いったん、子どもたちのことを忘れて、セリフ覚えや、お芝居のことにちゃんと切り替えられるだろうか……と心配していたのですが、いざ現場に入るといっぱいいっぱいで、撮影期間中は役に集中することができました」
