新人の頃に「自分で“こだわり”を持ってお仕事を選んでいたら…」
大学2年生のとき、スカウトされたことで、彼女の人生は加速する。
「スカウトされて、芸能界でお仕事をしてみたいと思ったので、1ミリの迷いも葛藤もなく、やって来たレールに飛び乗り、芸能事務所に所属してからは、事務所が敷いてくれたレールに乗っているうちに、どんどんお仕事の幅が広がって……」
女性ファッション誌の専属モデル、俳優、バラエティ番組に、教養番組、ナレーション……菊川がやってきた仕事の範囲は本当に広い。
「新人の頃は、どんなお仕事もありがたいと思ってやらせていただきましたね。テレビドラマの収録をしながら『真相報道 バンキシャ!』(日本テレビ系)の司会をやることになり、無我夢中で乗り越えたことも、いま思い返すと、わたしの糧になっています。もし、あのころ、自分で“こだわり”を持ってお仕事を選んでいたら、人生の幅を狭めてしまったんじゃないかな」

もちろん、菊川は敷かれたレールの上を、ただ滑ってきたわけではない。
「人生には、勝手に進めてくれるエンジンは搭載されていないので、レールに乗ってからは自分の力を振り絞って進みました。全身全霊で」