この世の中にある、いろんなことからの執着みたいなものがひとつなくなった感じがする

　もぐらさんといえば、ギャンブル好きで最大９００万円の借金を背負ったこともある“クズ芸人”として知られる。今年２月７日放送の『踊る！さんま御殿!!』（日本テレビ系）では残り借金が５０万円になったことを明かしたが、２０歳のもぐら青年は、手元にまとまった金があるのだから「一生に１度の成人式」がギャンブルをやらない理由にはならなかったようだ。

もぐら「そのときから、この世の中にある、いろんなことからの執着みたいなものがひとつなくなった感じがするんです。“これをやらなきゃいけない”とか、“こういうふうにしなきゃいけない”とか、“人間はこうあるべきだ”とか、そういうことが自分のなかでちょっとなくなったなって思います」

ーー社長にはなにか報告したんでしょうか？

もぐら「あ、もう”競馬で負けた”って言いました」

ーー素直に……。

もぐら「社長は“負けるんやから、お前は！　お前が勝てるわけないやろ！　負けんねんから！”と」

かたまり「競馬で使ったことよりも、負けたことに怒ってますね」

ーーそれは、なによりです……。

　この「ＴＨＥ ＣＨＡＮＧＥ」がきっかけで、人生におけるさまざまな固執から解放されたというもぐらさん。

もぐら「それからは、全体的に、いろいろ怒られたりとかしても、“ま、別にいっか”って」

かたまり「よくないですよね……」

もぐら「まあ、すごい怒ってるけどね、明日になればもう忘れているだろうと」

ーー生きる知恵ですね。素晴らしいと思います。

かたまり「素晴らしくないですよ……クソです」

もぐら「人に怒られてヘコんだりとかね、もうイヤになったりとか、自分が間違っているのかなとか思ったりするじゃないですか。そんなことないんです。アンガーマネジメントですね、だから」

かたまり「アンガーマネジメントって、自分の怒りの感情をコントロールすることですからね。違いますから」