2014年に岡部大、菊田竜大とお笑いトリオ「ハナコ」を結成し、お笑いだけでなく俳優や脚本家としても活躍する秋山寛貴。彼のTHE CHANGEとはーー。【第2回/全2回】

秋山寛貴 撮影/河村正和

 今レギュラーで出させてもらっているバラエティ番組『新しいカギ』(フジテレビ)では、高校生と学校内でかくれんぼをやったりしてますが、学生たちはバラエティは好きでも、コントも好きかどうかはわからないんです。本当に、コント見たことないって人、いっぱいいますから。

 映像コント好きの僕としては、やっぱりもっとテレビでコントを見てもらいたい、楽しんでもらいたいという思いを勝手に背負っているんです。そのために、何か役に立てるような……というとちょっと偉そうですけど、俳優業でも脚本を書くということでも、すべてはコントにフィードバックできるようにしていきたいと思っています。

 だから、普段から日常でのちょっとしたことや、気になった情景をメモに残しておくようにしています。例えば、映画のチーフカメラマンさんが立派なテンガロンハットを被ってたな……とか (笑) 。

 今回、俳優として、映画『ブラック・ショーマン』に出させていただきました。映画の仕事は初めてだったんですが、正直、ハナコの3人の中で最初に映画に出るのは岡部だと思っていたんです。彼は朝ドラやNHKの大河、民放のドラマなどいろいろと出ていて、僕や菊田よりも経験値が高いんです。だから、最初にお話しを聞いたときは「僕が? なんで?」ってビックリしました。青天の霹靂とはこのことですよ。最初の顔合わせのときに、緊張している僕に、田中亮監督が「秋山君、今回のは映画の中でも大きな映画です」 って。よりビビりました (笑) 。