初日の撮影は圧倒されました
クランクイン初日の撮影は、葬儀のシーンでした。いやー、圧倒されました。もちろんフィクションなんだけど、ほぼリアルな世界に秋山寛貴ではなくて演じた牧原悟として入って行くことに、すごい興奮しました。このときはセリフがないシーンで、気分的にはまだ楽かな……って思っていたんですけど、田中監督からは「ちょっと緊張し過ぎだな」って言われて (笑) 。ちょっとした所作でもプロから見たら、僕の胸中がわかるんだなと (笑) 。「でも、この場の空気には合ってます」と、ユーモアを交えて演出してくださったので、とても助かりました。
完成した作品を試写で観たときは、改めて映画にかける多大な労力と、膨大な時間、その規模に打ちひしがれました。エンドロールで僕の名前がクレジットされているのを確認するのを忘れるほど、呆然としちゃったんです。
試写が終わって、田中監督に挨拶をしに行ったとき、僕の目を真っ直ぐ見て「秋山君、これが映画です」って仰られて。めちゃくちゃカッコ良かった (笑) 。
え、今後、映画に出たら賞を狙うかですか? それくらいの気概を持たなきゃダメですかねえ……。うーん、やっぱりおこがましいです!
秋山寛貴(あきやまひろき)
1991年9月20日、岡山県出身。2014年に岡部大、菊田竜大とお笑いトリオ「ハナコ」を結成。「キングオブコント2018」に出場し優勝を果たす。『有吉の壁』(NTV)、『新しいカギ』(フジテレビ)など数多くのバラエティ番組に出演中。2024年7月に放映された「FNS27時間テレビ2024」ではハナコとしてMCを務めた。ラジオ『レコメン!』(文化放送)では火曜日パーソナリティを務めている。NHKドラマ『ラフな生活のススメ』の脚本、エッセイ『人前に立つのは苦手だけど』など近年は文筆業も手掛けている。
映画『ブラック・ショーマン』
中学校教師だった父・英一(仲村トオル)が殺された事件の真相と犯人を解明すべく真世(有村架純)は叔父で元マジシャンの神尾武史(福山雅治)と事件に挑む。二人の前には牧原悟(秋山)をはじめとする真世の中学時代の同級生たちが現れ、武史の巧妙な手腕によって真世の知らなかった事実が明らかにされていく……。
映画『ブラック・ショーマン』
絶賛公開中
配給:東宝
(c)2025映画『ブラック・ショーマン』製作委員会