今回登場してくれるのはSKE48を3年前に卒業したタレントの須田亜香里さんです。現在はさまざまな舞台でマルチに才能を発揮する彼女の恋愛観や仕事観まで、とことん深堀りさせてもらいました!【第1回/全2回】

須田亜香里 撮影/小島愛子

ーー出演された映画『男神』がまもなく公開されます。映画のお仕事は約5年ぶりですね。

「オファーをいただいたときは、本当に嬉しくって。というのも、今回の映画のロケ地って愛知県日進市なんです。実は私が生まれたのは日進市の病院なので、運命というか、ご縁を感じましたね」

ーー物語は建設現場に突如としてできた穴に入り、行方不明になった男の子・守と、その父・勇輝を軸としたファンタジーホラーです。

「台本を読ませてもらったんですが、禁足地(法的な意味も含め、その土地の伝承や歴史的背景などの理由から入ってはいけないとされている場所)とか、ふだん耳慣れない漢字がいっぱい出てきて。学生の頃は歴史が苦手だったので、分からない、無理、私、ついていけるのかなって(笑)。でも、台本を読み込んでいくうちにだんだんと物語の情景が浮かんできましたね」

ーー演じた山下愛子は、どんな女性ですか。

「舞台となる建設現場の会社の社長令嬢です。こう言うと、お嬢様っていうイメージがあるけど、それとはかけ離れていて、完全に現場派の娘さん。あまり女の子、女の子していないタイプですね」

ーーいわゆるガテン系ですね。服装もタンクトップにチノパン、ヘルメットと、いかにも、な雰囲気です。

「衣装合わせで初めて着たとき、なんて身軽なんだって(笑)。アイドル時代は、何枚もレースが重なったスカートに、フリルもたくさんついていて、みたいな衣装が多くって。それと比べると、着替え終わるのも早い、早い」

ーー衣装は演技にも影響しましたか?

「私、形から入るのが好きなタイプなんです。なので、この手の衣装を着れば女の子らしくない動き、例えば脚を開いて座るとか、あぐらをかいて気だるそうにしているというお芝居が、自然とできました」

ーー役作りで工夫した点はありますか?

「タンクトップで腕がヒョロヒョロだと良くないと思い、撮影の1か月ぐらい前からピラティスに通って、腕のトレーニングをしましたね」