「この人は俳優になるべくしてなっている人だな」

 W主演としてタッグを組むのは、2020年に放送されたドラマ『#リモラブ~普通の恋は邪道~』(日本テレビ系)以来、約5年ぶりの共演となる川栄李奈。久しぶりに再会した彼女の印象は、以前とは大きく変わっていたという。

「前にご一緒したときはものすごく静かな方という印象だったんですが、5年ぶりにお会いしたときに、とても可愛らしくて同時にパワーが増してるって思いました。すごく明るく、笑い声がいつも聞こえてくるような雰囲気です」

 共に主演を張る仲間として、「心強いですし、やっぱり私も頑張らなきゃという奮い立たされるような気持ちになります」と語る波瑠さん。俳優としての川栄さんの姿には、プロフェッショナルとしての凄みを感じている。

「体力というかタフさがすごいんだなっていうのを感じます。クランクインした日にかなり長いやり取りのシーンがあったんですけど、セリフ覚えにあまり苦労されていないというようなことをおっしゃっていたんです。その器用さと体力面でのタフさからみて“この人は俳優になるべくしてなっている人だな”というのを感じましたね。番宣(番組宣伝)の収録のときもカンペを一回みたら、もうスラスラスラ~って言えるし。良い意味で生活感がないなって思いました。お母さんだってことを忘れさせてくれます。きっと母であることの大変さを見せない、持ち込まないようにされているんでしょうね」

 一方、川栄さんは波瑠さんに対して「すごく語るタイプではなくて背中でみせてくれて引っ張ってくれるタイプなので、私もそれについていこうと。いるだけで安心感があります」と語り、全幅の信頼を寄せる。このコメントを伝えると、波瑠さんは「背中で語る……なんて、そんなんじゃないです。アレはほんと冗談でおっしゃったんだと思いますよ(笑)」と照れたように笑った。

 言葉数は少なくとも、互いを深くリスペクトし合う二人の関係性。その信頼感が、この物語にどのような化学反応をもたらすのか。期待は高まるばかりだ。

(つづく)

波瑠(はる)
​1991年6月17日生まれ、東京都出身。2006年、ドラマ『対岸の彼女』でデビュー。『14歳の母』で連ドラ初出演。2007年から「Seventeen」、2012年から「non-no」モデルとしても活動。2013年4月から2014年3月まで「A-Studio」アシスタントを担当。2015年下半期NHK連続テレビ小説『あさが来た』でヒロインに抜擢され、注目を集める。以降、数々の作品に出演。近年の主な出演作は、『弥生、三月-君を愛した30年-』、『ホテルローヤル』、『アナログ』などの映画や『G線上のあなたと私』、『#リモラブ 〜普通の恋は邪道〜』、『ナイトドクター』、『わたしのお嫁くん』、『グレイトギフト』、『アイシー~瞬間記憶捜査・柊班~』などがある。

【作品情報】
金曜ドラマ『フェイクマミー』
毎週金曜日 よる10時~TBS系にて放映。
出演:波瑠 川栄李奈 向井康二(Snow Man) 中村蒼 池村碧彩 田中みな実
脚本:園村三 木村涼子
ドラマ原案協力 脚本協力:麻林 由
主題歌:ちゃんみな「i love you」
演出:ジョウンウンヒ 嶋田広野 宮﨑萌加
(c)TBS
公式サイト: https://www.tbs.co.jp/fakemommy_tbs/