小池百合子東京都知事から峯岸みなみまで、極端な振れ幅でモノマネする芸人・八幡カオルさん。現在は結婚や写真集制作など、公私ともに精力的に活動中。いろいろ聞いてきました!【第2回/全2回】
 
    ーーモノマネの印象が強いですが、20代の頃は劇団で女優として活動していたそうですね。
「はい。もともとパンクロックが大好きで、バンドをやろうと思って音楽の専門学校に20歳の頃、入ったんです。でも音楽はすぐに挫折して、その後、劇団に入りました。
 いわゆるシチュエーションコメディをやる劇団で、当時は大人計画とかキャラメルボックスとか小劇場が元気な頃だったんです。まあ、私がいた劇団は面白いことをやっているけど、なかなか動員が伸びなくて、本当にカツカツでしたけど」
ーー役者としての実力のほどはどうだったんですか。
「自覚がなかったんですけど、私、相当な大根役者だったみたいです(笑)。でも、当時はとにかく、みんなで稽古して、朝まで酒飲んで、毎日楽しければ、それでいいや、って感じでした。結局、30歳になる前に演劇から離れましたけど、いろんな人に出会えたのは良かったです」
ーーそこから芸人の道に進むんですね。
「劇団を辞めた後、“そういえば、小学校の卒業文集で『将来の夢はコメディアンになることです』って書いたな”って思い出して、お笑いの道に行こう、と」
ーー八幡さんがデビューした2005年頃だと、30歳からのスタートは、かなり遅いほうですよね。
「そうなんです。なんでいけると思ったんだろう? でも、今、思うと、“これをやらずには終われない”って気持ちがたぶん、あったんでしょうね。
