童顔のせいで年相応の役のオファーが来ない!
ーーやりたいと思った理由は、なぜですか。
「私、還暦なんですけど、童顔だから、年相応の役のオファーって来ないんです。だからと言って、若い役が来るかといったら来ないんです。その年齢の人がいるから。でも、給食のおばさんだったら、マスクして顔が見えない。年なんか、どうでもいいじゃないですか。キャラクターで評価してもらえるから、すごくいいなって思ったんです」

ーーマスクで顔が見えないのが、逆に良かった。
「そうです。出演が決まってから、綾部真弥監督に“私、マスクでいきま~す”って宣言したんです。綾部監督、最初は“はたして、いいのだろうか”って言っていましたけどね」
ーー最新作の台本を読まれて、いかがでしたか?
「私ね、泣いちゃったんですよ。ちょうど台本を読んでいる時期に、プライベートの悩みと重なるような出来事が書かれていたので。登場人物たちの行動に、改めて気づかされたことがありました。奥が深いなぁと思いました」
ーーある意味ミステリアスな役柄ですが、現場で監督からの注文やアドバイスはあったんですか?
「共演者にはいろいろあったんですけど、私には一切なくて、それが逆にプレッシャーでしたね。だから、自分なりに設定を考えて、とりあえずやってみるって感じでした。ただ、給食を愛している甘利田先生と生徒に対しては他の先生や生徒たちよりもひいき目に見ちゃう……という点に、とても気を遣いました」
ーー本作が長く愛される魅力はなんだと思いますか?