今年で結成50周年を迎えるレジェンドバンドTHE ALFEE。楽曲の作詞・作曲を手掛け、バンドのリーダーを務めるのが高見沢俊彦(69)だ。
 現在はコンサートツアーで全国を回りながら、小説家としても執筆を行う。
   長年、第一線で活躍する高見沢の「THE CHANGE」、人生のターニングポイントとは何だったのか。変化を経て進化し続ける現在とは――。

撮影/三浦龍司

 現在、コンサートツアー真っ最中のTHE ALFEE。取材陣の前に現れた高見沢は、ゴージャスなスーツに身を包み、艶やかなロングヘアと、ステージさながらのきらめきを放つ。

「最初のチェンジは、大学時代に坂崎(幸之助)に誘われて、このバンドに入ったことですね」

 人生最大の転機――。それはまさに偶然の出逢いなのだという。

「明治学院大学のカフェテラスで坂崎に会って、バンドに誘われていなかったら、ここにいないわけですからね。

高校時代にアマチュアバンドをやっていたのですが、卒業後音楽はやめていました。大学では教職課程をとって、教師になろうと思っていたんです。父親が教師だったので、その後を継いでね。

 まさか音楽でプロになるとは、まったく思っていませんでした」