好きな一文字は「楽」
ーー人の声がBGMなんですね。書きやすい字や好きな字はありますか?
「雨楽の雅号にも入っている『楽』という字が好きで、何度も作品を出してます。いつの間にか自分のトレードマークになっていて、こころの処方箋のような一文字なんです」
ーーその理由は?
「私、“不幸”の反対は“幸せ”じゃなく“楽”だと思うんです。“幸せ”って、あればあるほどいいじゃないですか。もっともっとと欲も出てくる。でも、“上限のないものを追い続けることは本当に幸せなのかな?”と思うことがあるんです。
一方で“楽”には、人それぞれのちょうど良いラインがありますよね。私は自分にとっての“楽”を探しながら生きるようになって、大きく息を吸えるようになりました。書や表現をすることも、その一部。そんな大切な一文字をたくさん作品として残したいですね」
ーー好きな男性のタイプも聞いていいですか?
「誠実さで光る人が好きです。真面目って一番セクシーだと思います。あと、犬のように真っすぐ全身で甘えてきてくれる人。思わず、よしよししたくなっちゃいますよね」
ーー最後に、今後の展望を教えてください。
「書道や俳優業も含め、枠にとらわれず、いろんなことに挑戦していきたいです。今は花道と仏画を勉強中なんですが、1月に開く個展では書道だけでなく、それらも取り入れて、より空間全体で表現をしていきたいと思ってます。
今、自分がやっていることは年齢とともに、より豊かにしていけるものだと思うので、希望を持って、自分のペースで楽しみながら、やっていきたいですね」