インパクトのある名前の一方で、知性とユーモアをあわせ持ち、経済についての解説に定評がある「ニューレディ」でコラムニストの肉乃小路ニクヨさん。慶応大学卒、元外資系金融機関勤務という異色の経歴も際立つニクヨさんの“THE CHANGE”とは?【第6回/全8回】

肉乃小路ニクヨ 撮影/松島豊

 2月26日、新刊『育つ、育てる。対話力 話し下手が強みになるニクヨ式会話術』(KADOKAWA)を上梓する、ニューレディの肉乃小路ニクヨさん。そのタイトルからも対話力の高さがうかがえるが、これまでたびたび「コミュニケーションで失敗してきた」と打ち明ける。

「たとえば、オネエを覚えたての頃、キツイ言葉を言うのがオネエとしてのサービスだと思ってやっていたら、全然サービスになっていなくて怒られたことがよくありました」

──たしかにオネエの方といえば、毒を含んだウィットに富んだ会話力が求められる印象があります。

「そう。それを求められていないところで発揮しちゃって。絶交されたこともありましたよ」

──毒とユーモアの線引きはどこにあるのでしょう?

「周りの空気をしっかり読んで、その場をエンターテインするというか、楽しく昇華させることが必要なんですが、当時は単に“キツイことを言えばウケるだろう”と思っていたんです。これってオネエ初期にありがちなんですよ。キツイことを言うのが面白いんじゃないか、正直でぶっちゃけてて面白いんじゃないか、と。失敗を繰り返して覚えていきます」