「お芝居なんてできるかわからないけど、“とりあえずやってみよう”」

 過去のインタビューで「強制されるのが嫌いだった」と語っていた黒島さん。自分自身で考え、判断し、“やる”を選び取ってきた。今も何かに挑戦する際には、恩師の言葉を“お守り”にする。

「この業界も、お芝居なんてできるかわからないけど、“とりあえずやってみよう”と飛び込んだんです。やってできなかったことは“できない”でいいけど、やらないと“できない”以前なので」

 こうして2013年に映画デビューを果たすと、6年後には『カツベン!』(2019)で日本アカデミー賞の新人俳優賞を受賞。恩師の言葉による“とにかくやる”というマインドは彼女をCHANGEさせ、のちの実力派女優へと押し上げたのだ。

 そして今回、『未来』では初の教師役。担任の言葉で人生が変わった黒島さんが、小学4年生のクラス担任を演じる。この役は大きなチャレンジであり、新たな気づきの連続だったという。

「小学生は子どものようでいて、高学年ともなるともうしっかりしているように見えますね。特に今の子は、私が小学生の時よりも大人びているし、日々成長する子供たちと向き合う役は大きなチャレンジでした。
 実際、現場で教壇に立つと、子どもたちがこちらを見る目線はすごく強い。教師という職業は、子供たちの未来を左右する、大変で大事な役割をもつことを身体で感じました」

 まっすぐで、ともすれば見透かされそうな子どもの鋭さに対峙するには、自身がまっすぐ立っている必要がある。撮影現場で子どもたちに囲まれながら、黒島さんは役に向き合った。

(つづく)

作品情報
タイトル:未来
公開日時:2026年5月8日(金)公開
配給:東京テアトル

出演:黒島結菜
山﨑七海 坂東龍汰 細田佳央太 近藤華
松坂桃李 北川景子
原作:湊かなえ『未来』(双葉文庫)
監督:瀬々敬久
脚本:加藤良太
製作幹事:東京テアトル U-NEXT
配給:東京テアトル
企画・制作プロダクション:松竹撮影所
PG-12
Ⓒ2026 映画「未来」製作委員会 Ⓒ湊かなえ/双葉社
公式サイト:https://mirai-movie.jp/
公式X:https://x.com/eiga_mirai
公式インスタグラム:https://www.instagram.com/eiga_mirai/

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