甲田まひるは、22歳。小学生のころからオシャレ過ぎるコーディネートがインスタグラムで話題になり、一躍有名に。16歳でジャズピアニストとしてアルバムを発売し、最近ではシンガーソングライターとしてドラマの主題歌を手がけるなどマルチな活躍をしている。Z世代の彼女にとっての人生の「CHANGE」に迫った。【第3回/全5回】

甲田まひる 撮影/川しまゆうこ、ヘアメイク/山口かな子

 小学校6年生のころに「MAPPY」名義で始めたインスタグラムをきっかけに、10代前半からファッショニスタとして活躍した甲田まひるさん。実は「ファッションを仕事にしようとは思ってなかったですね」と明かす。

「でも、ピアノよりファッションのほうが先に好きになったんです。幼稚園に通っていたころから好きで、ファッション画もずっと描いてました。何かしらファッションにたずさわりたいなとは思っていました」

 12、3歳でオシャレ感度の高い人たちから注目を集め、一気に10万フォロワー以上の人々から注目されるようになった甲田さんだが、小学生や中学生で、その変化に戸惑うことはなかったのか。

「あのときは本当に小さかったので、正直どう思っていたかあまり思い出せないんですが、注目を浴びることがすごくうれしかったです。

 しかもそのときは、ファッションのなかでも特にモードというか、コレクションのファッションが好きで。ピアスも開けてたし、髪も染めて。とにかく人と違うことがしたくて、見た目でそれを表すっていうことに一番重点を置いていたので。“見られてなんぼ”みたいな感じで、とにかく奇抜な格好ばっかりしていて、“人と違う”っていうことをファッションで表すのがとにかく楽しかったので。

 学校でも、私がインスタをやってることをみんな知ってたので、応援してくれてる友達もいたけど、あえて特別扱いせずに接してくれてたことが嬉しかったです」