端正な佇まいと圧倒的な歌唱力で、日本のミュージカル界をけん引し続けている“プリンス”が次に挑むのは、文豪・夏目漱石役! 表現者として軽やかにステップを踏み続ける井上芳雄のTHE CHANGEとは————【第4回/全5回】。
東京藝術大学在学中にデビューし、確実にキャリアを重ねてきた井上芳雄。最新舞台『アイ・ラブ・坊っちゃん』では座長としてカンパニーを率い、今や日本のミュージカル界になくてはならない“プリンス”も、若手の頃は自分のことで精一杯だったという。
「今もできないことだらけなんですけど、若い頃は自分ができていないことにも気づけませんでしたね。でも、言い訳するわけじゃないけど、最初から全部できる人なんていないし、現場の経験をひとつひとつ積み重ねて、今に至っている感じです。僕ね、人からあれこれ言われるのが好きじゃないんですよ。痛い目に遭ったとしても、自分で経験して得たものは消えないと思っているので。だから、ダメ出しも苦手です(笑)」