原作の衝撃を映画へ。胸をえぐられるような「自問自答」の物語
一方で、過酷な運命を背負う娘・章子を演じた山﨑七海には、同じ役者として舌を巻いたという。「山﨑さんは本当に若いけど、すごいなと思いました。何度も同じお芝居を同じ熱量でできるんですよ。もう時代が変わったというか、これが当たり前にできてキャスティングされるんだなと、自分も頑張ろうって思いました」
完成した映画を観て、北川景子は確かな手応えを感じている。特に、台本を読んだ段階では「ちょっと受け付けないな」と感じていた子どもたちの生理用品にまつわるシーンなども、映像として観ることでその重要性を深く理解したという。
「グサッとくるところは思い切ってそうなるようにしているけど、目を背けさせるのではなくて、思わず見入ってしまうように、細かく計算して編集されている。あらためて瀬々監督の手腕を感じました」
この重厚なミステリーが持つ真のテーマについて、北川は力を込めて語る。
「私が誤解されたくないのは、この作品は貧困とか虐待だけを描いている作品ではないということです。もちろん、それがきっかけにはなっていますが、そこからの人間と人間の心の通わせ合いと愛情を描いている。親子愛であったり、先生と生徒の間の絆であったり、そういう人間模様をすごく丁寧に描いている素晴らしい人間ドラマになっています」
原作は分厚い長編だが、映画化にあたり大胆にカットされた部分もある。しかし北川は、「原作を読んだときのズシンとくる感じ、胸がえぐられるような感覚や、『自分ならどうしたらよかったんだろう』と自問自答する感じは、この映画にちゃんと残っている」と太鼓判を押す。観る者の心を激しく揺さぶる“罪と希望”の物語は、スクリーンで確かな光を放つはずだ。
つづく
作品情報
タイトル:未来
公開日時:2026年5月8日(金)公開
配給:東京テアトル
出演:黒島結菜
山﨑七海 坂東龍汰 細田佳央太 近藤華
松坂桃李 北川景子
原作:湊かなえ『未来』(双葉文庫)
監督:瀬々敬久
脚本:加藤良太
製作幹事:東京テアトル U-NEXT
配給:東京テアトル
企画・制作プロダクション:松竹撮影所
PG-12
Ⓒ2026 映画「未来」製作委員会 Ⓒ湊かなえ/双葉社
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