ミュージシャン、俳優としての活躍は言うにおよばず、バラエティ番組やSNSでの言動も瞬く間にニュースになる。世間が注目してやまない“表現者”GACKT。役者としては2007年にNHK大河ドラマ「風林火山」で上杉謙信を演じ、一気にその才能を開花させた。そんなGACKTさんのTHE CHANGEを聞く。【第3回/全4回】 

GACKT 撮影/冨田望

“表現者”としての活動を続けるGACKTさん。シリーズものでの役作りは、1作目がヒットしたからこその難しさがあるという。

――麻実麗は都会的な“高校生”で、その実、郷土愛が強い革命家です。演じるにあたって気を付けた点を教えてください。

「そもそも無理がありますよ、設定が。高校生とかふざけんなって話じゃないですか。誰一人、高校生とか、10代とかいないんですから。それにボーイズラブとか言ってますけど、ボーイじゃないでしょう。そもそも無理があるんですよ、最初から最後まで。ずっと、“おっさんずラブ”じゃんと思いながらやってました」

――高校生だということは忘れがちですよね。というか、そこはもうどうでもいいというか。

「演じるにあたっては、心がけというより、自分のキャラクターがブレないようにしたくらいですかね。面白いキャラクターの方々が周りにいらっしゃるので。ボクの演じた麻実麗は、魔夜峰央先生の代表作である『パタリロ!』に出てくるバンコランがモチーフなので、あくまでも常にそこを軸にしています。このキャラクターが壊れないように。過剰表現にならないようにというのは意識していました」